こんにちは、相手に壁を感じる、話していて辛い、うまく話が伝わらない。会議でいつも言い争ってしまう。
こんなことはありませんか?
世の中には、その話題に触れているいろいろな本がありますが、どれも具体的には書かれていなかったり、再現性のないものがかなり多いです。キャッチーなタイトルで読んでみてもなんかしっくりこない。。。そんな事ありませんか?再現性のある具体的な方法論があれば。。そんな悩みに答えられるのが
U理論です。
今日はそんなU理論について簡単に話したいと思います。
U理論とは?
簡単に言うと、自分のプライドを捨て物事をフラットな視点で考え、今までの枠を超えた発展を目指す理論です。
言葉で言うのは簡単ですが、この状態に行き着くまでの過程が明確に定義されており、U理論では、大きく分けて4段階の過程が存在します。
- ダウンローディング
- シーイング
- センシング
- プレゼンシング
この過程は、自分を知り、相手に対しての理解を深め、最終的に壁を超えて物事を考えられるまでの仕組みが詰まっています。相手に意見が伝わらなかったり、いつも対立してしまうのは、自分の中の偏見と相手への理解が足りないことが原因に挙げられることが多いです。U理論を使って少しずつ変わっていければ良いと思います。
それでは、一つ一つ段階について解説したいと思います。
ダウンローディング
この段階は、相手への偏見に満ちている段階です。
例えば、いつも話が長い人に対して、「今日も話が長いんだろうな」と思って話半分に聞いてしまう状況です。この状況では話の広がりはありません。広がらないということは新しい行動も起こらないため、気まずい雰囲気だけが流れます。
この状態がダウンローディングです。過去の経験などから自分の枠を決めてしまい、そこから抜け出せない状態です。原因は思い込みです。何か相手が話しているときに別のことを考えてしまったらそれはダウンローディングです。
ここから抜け出して次の段階に進むには、思いついたことを頭の何処かに保留しておくことが大切です。今考えてしまったなと気づき、それを意識せずに話に向き合う努力ができれば次の段階に行くことができます。
シーイング
この段階は、自分の偏見なしに物事に集中できている段階です。
自分の中にある変更や差別的な思考を自分でしり、保留という形で別においておくことができれば大丈夫です。物事をフラットに聞くことができますが、受動的な段階なので自分から発言するときにまだうまく行かないことがあるかもしれません。それは、自分の発言や行動の中にまだ、過去の経験からできた枠組みが存在しているからです。
次の段階に行くためには、相手の気持になって考えることが大切です。しかし、それはかなり難しいものになります。U理論では相手の気持になる方法が定義されています。それは、出来事に対して自分の認識と行動、相手の認識と行動をテンプレートに沿って文章し、客観視するというものです。これを対立ループダイアグラムといいます。
ここで重要なのは、自分の認識にたいする「言い訳」と相手のみになって考えた相手側の「言い訳」を考えることです。こうすることで客観視された状況で自分の非を認めることができます。ここまで来ると、相手と自分の会話の一歩目を踏み出せたとなります。
センシング
この段階は、相手の目線で物事を見るようになれた段階です。
相手の目線で物事を見れるようになることで、相手の思考があった上でどう動くかを考えることができます。U理論ではここが大切になってくると僕は思います。お互いのことを深く考えずに行っている会話は、それぞ独立に考えてしまいがちで、どこかを良くすると他に角が立つ状態になってしまいます。実際はお互いが相手+アルファの思考で話すことができれば複雑な事象に対しても共に立ち向かっていくことができるのです。
ここまで来るとプレゼンシングには後少しです。ここで足りないことは、自分の執着を受け入れることです。そのために効果的は自分を開示することです。執着している自分と本当の自分を分けて考えれるようになることです。自分が傷つくかもしれないから行動ができない。失敗したらどうしよう。意見を言ってけなされたら自分がけなされているみたいだ。。。
そのような自分の気持への執着を取り払うことが大切でそのための一歩が自分を開示することです。実際の人間関係でもブログでもTwitterでも、自分がどんな人間で、物事に対してどう思っているかというものをすべて吐き出すことができればその後の静寂が生まれ、人として一皮むけた状態になれるのです。
プレゼンシング
自己の開示を通して、自分の執着しているものを捨て去り、フラットな形で物事と接することができる段階です。
この段階はフローやゾーンのように自分の中に静かに眠っていてとても生き生きとできる段階です。この段階になれば本当の自分らしさで物事に当たることができ、一人の枠を超えた思考をすることができます。