時代に翻弄されるエンジニアのブログ

ゲームプログラマをやっています。仕事やゲームや趣味に関してつらつら書きたいと思います。

補填ってどんな基準でするの?

こんにちは、ゲームの運用で重要な補填。今日はその基準などについて話したいと思います。

補填とは?

ゲームの運用では、どうしても補填というものを行います。

補填とは、ゲームの不具合に対してお詫びとしてゲーム内通貨やそれに準ずるものを配る行為です。詫び石なんかとも呼ばれていて、基本的に大きな障害が起きたあとは大量の詫び石が配られるため、それを目当てにゲームに参集していくる人もいるくらいです。

今日はその障害が発見されて、補填をおこなうことになりました。障害の内容はサーバー上のデータ不整合によってゲームにログインをすることができないユーザーがいたというものでした。原因に追求と修正はすぐ終わりましたが、ここからが補填の出番となります。

補填の基準

補填はゲームのタイトルによって、基準が定められています。例えば、進行不能系の障害の場合は、障害の期間と遊ぶことで手に入れれるはずだったアイテムの内容など、その期間の損失を補填するものとなります。アイテムが紛失する場合は、そのアイテムの内容であったりと様々です。

今回はかなりの長い時間ログインできないと言ったものだったので、その期間ログインボーナスとして配っていたアイテムをすべて補填するような内容となりました。

基本的に、補填内容は、運用担当とカスタマー担当が過去の運用実績や納得できる根拠から算出します。それ以外にも、お客様が障害によって達成できなかったものが補填対象になる場合があります。例えば、参加したかったイベントが障害によって、参加できなかった場合、そのことに対してお問い合わせがあった場合は、そのイベントで平均的に手に入れることができるくらいのアイテムが補填されたりました。

要は、ゲームを提供する側とゲームを行う側双方が納得行くような内容となります。

補填のやりすぎに注意

補填は基本的に障害に対してそれを補うように行うもので、無闇にくばるものではありません。世の中では、障害発生の補填目当てでゲームに参加して、一時的いにバズるような状態になるかもしれませんが、1個100円で売っているアイテムをユーザー1000 人に補填するとしたら、単純に10万円の損失になります。

補填はあくまで補填であり、広告機能のために行うものではありません。そこを勘違いしたゲームは人気取りのために無料で配りすぎて、今度は有料アイテムが売れないと言った状態になるので、補填もそこそこにとどめておくべきと言えます。