時代に翻弄されるエンジニアのブログ

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基本情報処理技術者試験を3回落ちた話

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こんにちは、タクという名前でブログをやっています。

ネットサーフィンしていたら、基本情報処理技術者試験が話題になっていました。

anond.hatelabo.jp

僕自身も、実は高校生の時に基本情報処理技術者試験を3回受けて、合格した経験があるので色々思い出していました。今日は、情報処理技術者試験を3回受けたときのことを振り返って、どんな勉強をしたのか、なんで受からなかったのかを書いてみたいと思います。

基本情報処理技術者試験を3回受けた話

はじめは何も考えずに受験

僕が試験を受けようと思ったきっかけは、学校の支援制度があったからだと記憶しています。たしか、受験するといくらか受験料が返ってくるといった制度で、この機会だからと受けてみました。また、当時はまだまだ資格を持っている人が強い時代だったので国家資格は持っていて損はないなと思って受けました。

ここで僕は失敗をやらかします。まず僕が試験を受けるにあたって、ネットでの検索をしてみました。そしたら、いろいろな記事で、基本情報処理技術者試験は簡単だから勉強しなくてもいいといった内容の記載がされていました。僕は、これを鵜呑みにして、そんなに勉強をしなくていいのかと勘違いしていました。

実際そのおかげで一回目の試験は惨敗です。合格点の半分ぐらいの点数だったと思います。やった勉強もテキストを買ってきて、サラッと読んでノートにまとめていただけでした。ここで痛い目をみたので、2回目は頑張ろうと意気込んだのを覚えています。

二回目は勉強して受けたけど、1点足りなかった

試験にはお金がかかるのもあり、流石に1回目の結果から反省して、2回目は勉強の工夫を行いました。まず1回目の結果から以下のうような反省をしました。

  • 知識を覚えるだけでは応用的な問題を解くことはできない。
  • 試験には、特有の問題の形があり、その形式に対応できていなかった。

応用的な問題というのは、計算問題や、違うものを選ぶような問題です。これは、基本情報処理技術者試験特有の問題とも関わってくるものです。僕の勉強法では、単語の意味そのものは覚えられても、その単語とそれ以外のものを比較して覚えることはできませんでした。

この課題を解決するために僕が行ったのは過去問を使った学習です。過去問を使った学習というと、一通り問いて、間違った部分を復習すると言った勉強法が普通かと思います。僕が行ったのは過去問の一つ一つの選択肢についてなぜこの選択肢ではないのかを覚えることを行いました。

基本情報処理技術者試験では、先程も述べたとおり、「当てはまらないものを選びなさい」といった問題がよく出題されます。この形式の問題は、その単語の知識があるだけでは似たような選択肢でどちらを選択するか間違ってしまいます。なので、その単語と近い別の単語との意味の違いで覚える必要があるのです。

このように、2回目は過去問を使って勉強したのですが結果は、なんとあと1点で合格でした。このときはちゃんと勉強をしていったのでかなり悔しかったのを覚えています。

3回目は過去問を主に勉強してクリア

3回目は2回目で解説した、過去問を使った勉強法を10年分行って挑んだので難なく合格できました。
はじめから、過去問を使って勉強していれば。と、いうより、ネットを見て変な知識をつけて受験していなければよかったなと思います。

基本情報処理技術者試験を受けて思ったこと

僕は3回受けてやっと合格しました。そこまでして受ける必要があったのかといわれると、わからないですが、少なくとも高校生時代のIT知識がないときに受けたのは将来に対して意味があることだと思いました。

理由としてはまず、幅広い知識に触れられたことです。当時はパソコンの仕組みはある程度知っていましたが、論理演算でPCが動いていることやインターネットが7層にわかれていて、それぞれプロトコルが決まっていることなど基礎ではあるが勉強しないとわからないことをがわかっていませんでした。そのような基礎知識を網羅的に勉強できたとおもいます。実際、インターネットを使ったプログラムを作ろうとしたときに、使用するAPIが具体的にどんな動きをしているか想像できたので役立っていると思います。

もう1つは、勉強をする過程で技術を比較する能力がついたことです。IT技術というのは、いろいろな技術の積み重ねで成長してきています。ある技術よりも少し良い技術が生まれその連鎖で成長しているということです。そのため、似たようなちょっと良い技術が乱立しています。技術者はそのなかで自分たちが使用するべき技術を選択するのですが、そのときに技術の比較が必要になります。試験勉強ではいろいろな単語がそれ以外の単語とどんな違いがあるかを覚える必要があったので役になっていると思います。

基本情報処理技術者試験について、色々言われていますが、個人的には知識に関してもそれを覚える過程に関しても学べる部分は多いと思います。なので、IT初心者が今後の技術力をつけていく上でのベース作りには良いと感じました。