こんにちは、takuです。
突然ですが、「エンジニアの仕事」って何だと思いますか?
コードを書くこと? 設計すること?
もちろんそうです。
でも、現実の私たちは、もっと「生産性のない時間」に追われていないでしょうか。
- 無限に吐き出されるエラーログから、たった1行の原因を探す時間。
- 「このバグ、前にも見たな…」とSlackの過去ログを漁る時間。
- Jiraのチケットとコードを行き来して、「で、何をするんだっけ?」と文脈を整理する時間。
正直、これだけで1日の半分が終わることもありますよね。
自分もそうでした。「Claude Code」を本気でカスタマイズするまでは。
今回は、AnthropicのCLIツール「Claude Code」に「スキル」と「人格」を与えて、「面倒な調査と下準備」をすべてAIに丸投げした結果、開発体験が劇的に変わった話をします。
「チャットボット」ではなく「部下」として扱う
多くの人がClaude Codeを「ターミナルで動くチャットボット」だと思っています。
でも、それはもったいない。
公式ドキュメントにあるSkillsとSub-agentsを使いこなせば、これは「自分の分身(エージェント)」になります。
私がやったのは、単にコードを書かせることではありません。
「私が普段やっている"思考"と"調査"の手順」を、そのままスキルとして定義したのです。
私が作った3つの「分身スキル」
具体的に、どんなスキルを持たせたのか。
Unity開発の現場で、私が実際に運用している3つのスキルを紹介します。
1. 「ログ捜査官」スキル
エラーログを見るの、辛いですよね。
特にUnityのビルドログなんて、数万行の中から「本当の原因」を探すだけで一苦労です。
そこで私は、「エラーの優先順位」と「無視していい警告リスト」をスキルとして定義しました。
ログファイルを渡すだけで、エージェントが勝手にフィルタリングし、「ここが怪しいです」とピンポイントで指摘してくれます。
人間が数万行を読む必要はありません。AIが抽出した数行を見るだけでよくなりました。
2. 「文脈整理係」スキル
「このチケットやっておいて」と言われても、背景を知らないと動けません。
AIも同じです。いきなりコードを書かせようとするから、トンチンカンな実装になるんです。
そこで、JiraやSlackのURLを渡すと、そこから「解くべき課題」と「背景情報」を整理してコンテキストとして取り込むスキルを作りました。
これを噛ませるだけで、AIの回答精度が段違いになります。
「仕様を理解した新人」レベルから、「背景を知り尽くした中堅」レベルに一気に進化する感覚です。
3. 「越境調査員」スキル
ゲーム開発のバグは、クライアントだけで完結しないことが多いです。
「サーバーのレスポンスがおかしい?」「いや、マスターデータの定義ミスか?」
この横断調査を、AIにやらせます。
クライアント、サーバー、マスターデータのリポジトリパスを教え、「全リポジトリを横断して原因を探るスキル」を持たせました。
「クライアントのエラーだと思ったら、実はマスターデータの入力ミスでした」
これを人間が調査する前にAIが教えてくれる。この快適さ、一度味わうと戻れません。
「寝ている間に開発」のリアルな勝率
で、実際どれくらい使えるの? という話ですが。
正直に言います。
「寝ている間にPR作成まで完結する確率」は、今のところ6割くらいです。
「なんだ、半分ちょっとか」と思いましたか?
でも、考えてみてください。
朝起きたら、6割の確率で「ほぼ完成したPR」ができているんです。
残りの4割も、失敗しているわけではありません。「調査結果」と「惜しいコード」が残っています。
「ゼロから調査して、文脈を思い出して、書き始める」という、一番エネルギーを使うフェーズが消滅しました。
朝イチの仕事は、AIが作ったPRをレビューして、ちょこっと手直ししてマージするだけ。
この「初速の違い」が、精神的な余裕に直結します。
エンジニアは「実装者」から「指揮官」へ
AIに仕事を奪われるなんて、心配する必要はありません。
奪われるのは「面倒なログ調査」や「退屈なボイラープレート書き」だけです。
空いた時間で、私たちはもっと本質的なこと——アーキテクチャを考えたり、面白いゲーム体験を追求したり——に集中できるようになります。
Claude Codeは、そのための最強の「武器」です。
ぜひみなさんも、自分だけの「最強の分身」を育ててみてください。
(具体的なスキルの定義コードやプロンプトは、需要があればまた別の記事で公開しようと思います)