こんにちは、簡単に言うとロジックツリーの使い方が間違っていました。
論点思考の本とであったのは、近所の書店でした。ロジカルシンキングの本はいくつか見てきましたが、薄い本が多く方法論的にまとまっているのが大半でした。今回はちょっとした興味でハードカバーの本を買ってみたのがこの本との出会いになります。
論理的思考の今までのイメージ
論理的思考は課題を解決するための武器だと思っていました。なにか問題があったときにその問題を論理的に説いていけば、いつかは最適な問題にたどり着くと思っていました。
個人的にロジックツリーなどは仕事でも使っていましたが、うまく使えないのはまだ経験が足りないからだと思っていました。ちなみにロジックツリーとは課題があったときに、それがなぜなのかを木構造で表現することで物事の深掘りを行っていくフレームワークです。
論点思考とは?
論点思考は課題そもそもを疑ってかかる思考法でした。今考えている課題が正確なのか?その疑問から始まります。
それを判断する過程でロジックツリーなどを使用していましたが、そもそものロジックツリーから作り始めるという考え方が違いました。
まずは、当たりをつける
僕が思う論理的思考では、バックボーンが何もなくても論理的思考さえ鍛えたら答えが出るというものでした。しかし、この本では経験や引き出しをフルに使って、あたりを付けるところから始めていました。そもそもの始まりが僕は間違えていたということです。
あたりを付けたあとは、自分がいま論点としている事柄がツリー状のどこに位置するのかを見つけます。そのときにロジックツリーを使います。ロジックツリーをつかって、論点を細分化していきます。そのときにあたりを付けた部分がツリーの中のどの論点に位置するのかを決定します。例えば、コスト削減を行いたいとして、業務最適化を論点とした場合、コスト削減は大論点で業務最適化は中論点となります。
そのようなツリー状の位置が決まれば、中論点のしたに少論点が連なっていきます。業務最適化なら、業務内容の把握や業務の可視化などです。
ロジックツリーは変わっていくもの
ロジックツリーに最初の項目ができれば、あとは、そこから枝葉を伸ばしていきます。コスト削減からは、業務最適化の他に外注の削減などが小要素として存在しますし、さらに上段には利益の向上などが上がってきます。このように、ある基準が決まればそれの穴を埋める用に、ロジックツリーが出来上がり、最終的には全体俯瞰した上での最良の選択ができるというわけです。
勘違いしていたこと
論理的思考は、穴を埋める者であって作り出すものではないということを最近思っています。この本を通じてそのことを再認識させられました。
あたりをつけるのは経験や情報が必要です。論理的思考はアウトプットなのであって、インプットではないということです。