時代に翻弄されるエンジニアのブログ

ゲームプログラマをやっています。仕事やゲームや趣味に関してつらつら書きたいと思います。

Unity のアップデートするときの注意点3つ

直近Unity のバージョンを変更する機会があったので、移行時の注意点をまとめておく

基本的にUnity は複数人で開発している影響でバージョンアップによって、想定外のバグがしょっちゅう起こるようだ。アプリの運用を行っている方は早めの移行が必要になる。

  • Library フォルダは消す

 Unity のフォルダ最上位層に存在する Library フォルダは、アセットのインポートデータなどのキャッシュを行っている。そのため、Unity アップデートをすると、整合性が合わない場合がある。それによって、吐き出されるアセットの挙動も変化する可能性がある。バージョンを変更する際はLibrary フォルダの消去をおすすめする

  • なにかおかしな挙動をしたら、パラメータの設定を疑う

 アップデートによってパーティクルの挙動が変化するといったことがおきる。これは、ParticleSystem に何かしらのパラメータが追加され、その設定のデフォルトの動作を行っているからだ。変な挙動をしたらまずはコンポーネントの変数に変化がないかを疑うべき。設定を戻せるなら戻す。戻せない場合は、それを前提で作り直すことになるので、大量にアセットが存在するアプリを運用している場合は注意が必要。

  • バグの修正はかなり時間がかかるので、バグを許容して実装する

 Unity でバグが起きた場合は Unity Bug Reporter を使用してバグの報告を行う。Unity 側では開発スケジュールもある中での回収となるのでかなり時間がかかるようで1っヶ月かかる場合もあるのだという。もし、同じような悩みがある場合は Issue Tracker を一読することをおすすめする。同じようなバグに悩んでいる人の解決策が見つかるかもしれないし、いつ対処されるかも見ることができる。このようにバグの修正には時間がかかるため、バグが発生した場合は修正を待つのではなく、そのバグ前提で実装を修正しなければいけない。

issuetracker.unity3d.com

結論

Unity という大きな船に乗っかっている以上はUnity 側に合わせた開発をする必要がある。バージョンの保証に関しては以前は 1年だったものが、最近は LTS 版に関しては 2年となっているので、長期運用を行わない限りはアップデートの機会はないが、順調な開発にはアップデートという落とし穴もあるのでこまめにやったほうがいいのかもれない。